2016受賞者・おもな応募作品発表『ミュージアムの思い出』絵日記・作文コンクール
最優秀賞
『ミュージアムの思い出』絵日記・作文コンクール
中学生の部 最優秀賞 1名
きゃりーさん
長野県木曽郡木曽町
中学校2年生
松本美術館へ行ってきた。
美術館に入るといつも不思議な気分になる。
少しすずしくて、静かで、ほの暗くて、変わったにおいがして、気持ちの落ち着く私の好きな空間だ。
そんな空間の中で「遥かなる山」展を見てきた。小さながくの中にいろいろな「山」が広がっていた。カラフルな山、冬の山、岩山。私もこの夏山に登ったが、その時に見た何ともいえない美しい景色への感動やそこにいることの気持ち良さが一つ一つの絵につまっていて、その美しさなどを理解できることが嬉しかった。
今まで、絵画に対してそんなに興味がなかったが自分の好きな分野だったからか、とてもおもしろかった。
また美術館へ行こう。
また山に登ろう
小学生以下の部 最優秀賞 1名
太陽の子くん
東京都八王子市
小学校4年生
毎年夏休みには、松本のおばあちゃん家に泊まりに行きます。今回、原田たいじ美術館のあとで考古博物館を見ました。原田たいじさんのように、細かいところまで書こうと思って描きました。
妹と、中山の考古はく物館に行きました。
中には、大きな花ビンのようなつぼやお皿の土器、首かざりや耳かざりのまが玉、古くてさびた刀など、体育館の半分ぐらいの広さの部屋に整理して置かれていました。その中でも千四百年前のカギは、まるでちえの輪のようにふくざつで、もけいのカギは実さいにさわってみると重くて開けるのに一苦労しました。
建物のとなりにたて穴式住きょがあって、妹と二人で入るとひんやりと寒く、もわっとけむりのにおいがじゅうまんしていました。
昔の人は、皿も家も手作りで、ない物を自分で作る力がすごいと思いました。今度来た時は、自分でまが玉を作ってみたいです。
考古博物館の土器を眺める姿と土器に興味を持った様子が、周囲の風景とともにイキイキと丁寧に描かれていて、博物館を楽しんでいることがよく伝わってきたよ!
優秀賞
『ミュージアムの思い出』絵日記・作文コンクール
小学生以下の部 2名
小学生以下の部 優秀賞 1人目
Rちゃん
埴科郡坂城町
小学校2年生
絵日記 北斎富嶽百景
わたしは、水野びじゅつかんに、北さいの富士山を見に行きました。
青と白のなみの中に、富士山が、見えるのが、すきです。ふねの中の人になりたいなぁと、思いました。わたしも、きれいで大きくてすてきな富士山を書きたいです。
ふねの中の人になりたいとか、大きな富士山を書きたいってステキな夢、かなうとイイね!
小学生以下の部 優秀賞 2人目
いーちゃん
神奈川県逗子市
小学校4年生
これは松本市美術館にある草間弥生さんの作品で、「魂の灯」という題名です。とっても気に入った作品で、何回も入りました。
「パチパチパチパチ」
今すぐこんな音が聞こえてきそうだ。今、私は命の世界にいる。いろんな色の命が、真っ暗な闇の中で輝やいている。
私はこの命が、線光花火のように思える。線光花火は短い間だが、とても明るい輝きをもたらす。私も線光花火のように輝きたい。
スクラッチ技法が表現したい深淵なテーマと合致し、草間彌生さんの世界に吸い込まれた感じがして、スゴイの一言!
おもな応募作品
『ミュージアムの思い出』絵日記・作文コンクール
Sくん
長野県塩尻市
幼稚園年長
大好きなtupera taperaさんの世界を観て、ますますファンになりました。イルフ童画館は信州とあそぼ参加館ではありませんが、近くにこどものくになどもあり親子連れにオススメです。
ぼくは、パんだせんとうというえほんがすきです。なつやすみにいるふどうがかんで、ツペラツペラのえをたくさんみました。またいきたいです。
だい | よっこらしょ
わたしは、とがり石で、じょうもん人のふくをきました。きと石でつくったぶきをもちました。あんまり、おもかったので、「よっこらしょ」といってしまいました。すごくおもかったです。どうやってのりもないのにしばれたのかなとおもいました。
かもしかにあいました。おおまちしのさんがくはくぶつかんであいました。ちょっとおおきくてけだらけでこわかったけどやさしいめでした。ひとりだけでおともだちがいませんでした。すごくさびしそうで、わたしは、かなしくなりました。げんきでねしかさん。
けいぞうくん
長野県長野市
小学校2年生
この夏は、スタンプラリーもして、主に近場の美術館や博物館をめぐりました。それぞれ面白いところを発見したなかで、これが最高だった!という人形です。これだけ1時間も見てました。
ぼくは長のしりつはくぶつかんに行きました。お酒をのんでおにになる、からくり人形を見ました。ほかのもおもしろかったけど、これが一ばんおもしろかった。仕組みがすごいと思った。
わたしは、長野県安曇野市の安曇野ちひろ美じゅつ館に行きました。美じゅつ館には、いわさきちひろさんの絵がかざってあったり、おみやげ屋さんなどもありました。
美じゅつ館の外にある、ちひろ公園に、トットちゃん広場というものができました。中にはトットちゃん(黒柳徹子さんがかいた主人公)の通っていた電車の中にあるトモエ学園がありました。
公園の中の、トモエの講堂という所に、クイズの紙があって、全部分かったら、美じゅつ館の人に見せます。そうしたら、ステキなプレゼントがもらえました。 畑もありました。野菜の種類も多かったです。また行きたいです。
「お茶会」は楽しい!おいしい!
わたしの家の近くに、重要文化財の馬場家住宅があります。その馬場家住宅で月に1回「お茶会」をやっていて、その「お茶会」に参加しました。
最初に、平たい夏らしいガラスのまっ茶茶わんに入っているまっ茶を飲みました。まっ茶は、しぶい緑色で苦かったです。でも、とてもおいしかったです。やり方をあまり知らないので、となりの人の飲み方を見て、まねして飲みました。『いろとりどりの花』という茶・ピンク・緑の3色のあんをつかったおかしも出してあり、おいしかったです。
次に、女の子がお茶の先生のお手伝いをやっていたのを見て、わたしもやりたいなと思ったので、お茶の先生にたのんで、ゆかたを着てお手伝いをすることになりました。「おかしを出す」「お茶を出す」「まっ茶茶わんをかたづける」の3つを覚えるだけでなく、立ち上がり方などの細かい動きを覚えるのは大変でした。でも、やっていくうちにすぐなれました。人に接してお茶を出したりするのは楽しかったし、ゆかたも着ることができたのでよかったです。
いままでも馬場家住宅に行ったことはありましたが、こんなに楽しかったのは初めてでした。これからも、馬場家住宅へ行って、いろんなことを体験したり発見したりしたいです。
「天蚕センターへ行っきた」
夏休み「遠くへは行けないよ」と言われたので近所の天蚕センターへ行ってみた。
ぽつんと建っていて小さくて、こんなところに一体何があるのかなぁと本当のことをいうと、最初は少しがっかりした。
四年生の時、クラスで天蚕を飼っていた。いも虫が、クヌギの葉をモシャモシャ食べてどんどん大きくなっていった。
でもその後どうなったのかはよく覚えてないくらいだった。
センターの中では、一般的な蚕からの絹糸と天蚕の糸が比べられていたりした。 うすい緑色の糸だった。
ぼくは、さっさと見て回って、本当は少し退屈していた。
ふと母を探すと、母は展示物の前で動かないでいた。傍に行ってみると、見ているのは着物だった。
女の人用の着物だったし、そもそも僕は着物なんかに興味はなかった。
でも母の横でもう一度見た。「着物は今では特別なものになっているから、それを作ることのできる人の技術はものすごく高いんだよ。
そう人の技に負けない力がもともとの天蚕の糸にあるんだろうね。
だからこの着物がすごい存在感を出すんだね。」と母が言った。
ぼくも母の横でまたしばらく着物を見ていた。
いくら技術をみがいても、自然の力にようやく及ぶくらいなんだ。
自然の力はすごいんだなぁと心から感じられた。
入った時は古いなぁと感じたセンターだったけれど、出口を出でてからは、少しキラッとしているような気分がした。
備考
- 賞品は都合により、予告なしに変更させていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
- 当落選に関わるお問い合わせには一切お答えできません。
「山の日」を記念した展覧会を楽しんでもらえた様子がとても伝わってきたよ! 実際の登山の経験と描かれた山の作品とを重ね合わせて楽しんでもらえてとても嬉しいよ!